
1.3 冒頭の挨拶で、事務局長は、機関の専門部門の構成に対する昨年の再編成の結果、この小委員会がバルクケミカル小委員会から業務を引き継ぐことにより、以前他の小委員会の作業計画に入っていた油タンカー、化学薬品タンカー及びガス運搬船に関する作業計画の諸項目をこの小委員会の作業計画に移したと述べた。従って、この小委員会がすべてのタンカー関連の問題を処理する中心的な役割を果たすことになり、従ってすべての運航関連の安全及び最終的には地球規模の環境保護に貢献することになる。同事務局長は、長年に亘り海洋の安全と環境の保護を改善したその貴重な貢献に対しBCH小委員会に敬意を表明した。 事務局長は、33隻の船舶と316人の命を失う結果となった年初以来の容認できない海難件数の多さに懸念を述べた。一方、これは海上の危険に対する厳しい指摘であると同時に、世界規模での海上の安全及び海洋環境の保護に対する取締り機関及び保護者としてのIM0の事業の重要さを強調している。 事務局長は、IM0が最近SOLAS及びMARPOL条約を改正し、すべての船舶の安全、特にタンカーの安全性を強化する一連の内容豊富な技術と操作の基準を作成し、また、0PRC条約に基づく国際協力が前進したことを指摘した。 同事務局長は、ISMコード及び改正修正STCW条約の効果的な実施が、油タンカー、化学薬品タンカー及びガス運搬船を含む商船の効率的な管理と運航の必要、かつ、しっかりした基礎を提供するに違いないとの確信を述べた。 小委員会の様々な作業について、事務局長は、MARPOL73/78条約附属書I及び附属書nの現在の構成の完全な見直しに着手すべきだと認めた。同局長は、この努力の最終的な成果は、安全と海洋環境の双方に役立つ一連のしっかりした技術的及びできる範囲での革新的な考えであるようにとの希望を述べた。 最後に、事務局長は、MSCとMEPC及びその下部委員会等のその組織と方法の承認されたガイドラインを引用して、両委員会が小委員会の作業計画のすべての項目に優先度を指定し、また、小委員会に対し特に総会の予算に関する決定に照らしてその作業計画を合理化するよう要請したと述べた。同局長は、各国政府に問題を急増させた通信部会を設置する提案については慎重に検討するよう小委員会に強く求めた。 1.4 議長は、新たに生まれた小委員会である本小委員会の作業についての事務局長の親切な注意に敬意を表明し、また、小委員会は次の事項をなすべきだと述べた。すなわち、 1 設計、構造、設備、防火、運航及び汚染防止といった問題を含めた油タンカー、化学薬品タンカー及びガス運搬船に関するすべての問題を処理する、 2 その審議の段階でMSC/MEPCの取り決め(MSC64/22/Add.1、付録20)を遵守する、また、 3 決定を下す過程で委員会を援助するため委員会によって詳細に審議される提案の技術的な問題の検討に集中する。 1.5 今会期審議した文書の一覧表と共に小委員会が採択した今会期の議題は、付録1に記載してある。
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